ヒストリーhistory

みかど食堂の歴史

大正3年、門司港駅の開業と同時に駅舎の2階で営業を開始した「みかど食堂」は、
当時、山陽鉄道の急行列車内で食堂車を運営していたみかど株式会社が全国の主要駅に設けた駅構内の高級洋食店でした。
名物のカレーはソースポットで提供され、テーブルにはフィンガーボール、
内装もシャンデリアが吊るされるなど豪華で贅沢な空間でした。
復原工事中に旧厨房の床下から発見された伝票によると、1日に200組の来店があり大変賑わっていたようですが、
関門トンネルの開通によりお客さまが次第に遠のき、昭和56年ついにその歴史に幕を下ろしました。

当時働いていた人たちの様子

集合写真 ※個人蔵

みかど食堂従業員の集合写真。背景から旧次室で撮影されたことがわかる。(昭和13年)

個人写真 ※個人蔵

当時みかど食堂のコック長をしていた方のポートレート。厨房として使用されていた東棟小屋裏の様子がよくわかる。(大正13年)

復原のベースとなった貴重な資料

カーテン布地片

鼠が運んだのであろうか、旧貴賓室の壁中より発見。専門家による分析の結果、生地の素材は絹と判明。ボロボロではあるがかろうじて模様が確認できる。これをもとにカーテン生地を復原した。

旧貴賓室壁紙

門司区在住の方より提供して頂いた、貴賓室の壁紙。成分分析を行い、門司港駅の部材に残っていた紙片と照合したところ組成が一致した。

当時をしのばせる品々

みかど食堂伝票

1階の事務室と旧ー二等待合室の間の壁中より発見。当時東棟の小屋裏に食堂の厨房や従業員用の休憩室があり、そこから階下の壁中に落下したとみられる。伝票以外にもみかど食堂に関するものが多数発見された。

マッチ

外箱の一面にはみかど食堂と食堂車の営業地図、もう一方の面にはオットー・デュンケルスビューラー図案の黒人マークのカルピスの広告(1924年2月新聞で初めて掲載)が印刷されている。

空き瓶・空き缶

みかど食堂関連発見物のひとつ。当時提供していた料理に使用されていたと思われる調味料などの空き瓶や缶。

紙ナプキン・木製スプーン

レストランの利用者に提供されていたとみられる紙ナプキンや木製のスプーン。紙ナプキンやスプーンの外装袋にはみかど食堂のロゴがあしらわれている。

みかど食堂広告

旧三等待合室のマントルピース上に設置されていた鏡の台座より発見。文字がペイントされた、当初の硝子の上からペンキが塗られ隠されていた。